妊娠中は葉酸とってね〜なんてよく言われますよね。
テレビCMなどでも葉酸サプリをオススメしてるのを見かけますね。
葉酸って必要なの?
必要ですね!
ココでは、なぜ必要なのか、いつ必要なのか解説していきます!!
それから葉酸が含まれる食べ物についてもご紹介します!!
葉酸は妊娠中に特に重要なビタミン(ビタミンB群の一種)で、胎児の正常な発育に必要不可欠です!!
葉酸を摂取するメリット
1. 妊娠期の健康維持: 葉酸は妊娠初期から摂取することが推奨されており、胎児の正常な発育に重要な役割を果たします。葉酸の適切な摂取は、神経管閉鎖障害と呼ばれる先天性異常のリスクを低減することにつながります。
2. 赤血球の生成: 葉酸は赤血球の生成に関与し、貧血の予防に役立ちます。
赤血球は酸素を体中に運ぶ重要な役割を果たしており、適切な葉酸摂取は正常な血液機能を維持するのに役立ちます。
3. 細胞の成長と分裂: 葉酸は細胞の成長と分裂に関与しており、組織の修復や再生に必要な栄養素です。
特に成長期の子供や新陳代謝が活発な時期には、葉酸の摂取が重要です。
4. 心臓の健康: 葉酸はホモシステインと呼ばれる物質の代謝を助け、心臓の健康をサポートします。
高いホモシステインレベルは、心臓病や血管疾患のリスクを高めることが知られています。
葉酸は特に妊娠中や成長期の子ども、貧血の傾向がある人にとって重要な栄養素ですね。
葉酸を摂取するデメリット
葉酸は一般的に安全な栄養素で、適切な摂取量であればリスクは少ないです。
以下に注意点をお伝えしますね。
1. 過剰摂取のリスク: 過剰な葉酸の摂取は、一部の人にとって問題となる場合があります。特にビタミンB12の吸収を妨げる可能性があるため、長期間にわたって高用量の葉酸を摂取する場合には注意が必要です。
2. アレルギー反応: 葉酸に対してアレルギー反応が起こることは非常にまれですが、一部の人にとってはアレルギーが心配される場合があります。アレルギー症状が現れた場合は、医師に相談することが重要です。
3. 副作用の可能性: 葉酸の一部の副作用として、胃腸の不快感や吐き気、便秘、下痢などが報告されています。これらの副作用が現れた場合は、摂取量や摂取方法を見直すか、医師に相談することが適切です。
適切な摂取量を守り、お医者さんの指示に従ってリスクを最小限に抑えましょうね。
葉酸の摂取タイミング
葉酸って摂取のタイミングとかあるのかな?
サプリとかはいつ飲めばいいのかな?
特定の制約はありませんが、以下のポイントを考慮すると良いでしょう
1. 妊娠前からの摂取: 妊娠を計画している場合、葉酸の摂取は妊娠前から始めることが推奨されています。
神経管閉鎖障害のリスクを低減するために、妊娠初期の段階で葉酸を摂取することが重要です。
2. 毎日一定のタイミングで摂取: 葉酸の摂取は一定の習慣を作ることが大切です。
毎日同じ時間帯に葉酸を摂ることで、摂取を忘れるリスクを低減することができます。
朝食や夕食といった食事の時間に合わせて摂取するのもおすすめ。
3. 個々の健康状態や医師の指示に従う: 妊娠中や特定の健康状態に合わせて、医師や産婦人科医の指示に従って摂取することが重要です。医師から特定のタイミングや方法が指示されている場合は、それに従うようにしましょう。
葉酸の摂取タイミングは個人によって異なりますね。
自分の健康状態や医師の指示に基づいて摂取することをオススメします
神経管閉鎖障害とは?
神経管閉鎖障害(しんけいかんへいさしょうがい)は、胎児の神経管の発育異常によって引き起こされる先天性の障害の一つです。
神経管は胎児の中枢神経系(脳や脊髄)の形成に関与しており、その閉鎖が正常に行われない場合に問題が生じます。
神経管閉鎖障害は、胎児の神経管が十分に閉じないことによって起こり、脳や脊髄の発育に異常が生じる可能性があります。
一般的に、神経管閉鎖障害は妊娠初期の段階で起こります。
最も一般的な例は、脳と脊髄を覆う神経管が閉じない場合の脊髄脊椎膜膨出症(スピナビフィダ)です。
スピナビフィダは、神経管閉鎖障害(神経管閉鎖不全症)の一種であり、胎児の脊髄や脊髄膜が正常に形成されない状態を指します。具体的には、神経管の一部が閉じずに開いたままになっている状態を指します。
スピナビフィダは先天性の疾患であり、胎児の神経管の異常発達が胎児の脊髄や脊髄膜の一部が外部に露出する状態を引き起こします。
スピナビフィダの重症度は症例によって異なりますが、一般的な症状としては以下のようなものがあげられます。
1. 脊髄や脊髄膜の露出: 背骨の一部が開いた状態になることで、脊髄や脊髄膜が外部に露出することがあります。これにより、感染症や損傷のリスクが高まります。
2. 下半身の麻痺: 脊髄や周囲の神経に異常がある場合、下半身の麻痺や感覚障害が生じる可能性があります。
3. 尿・便失禁: 脊髄の異常により、排泄機能に問題が生じることがあります。
スピナビフィダは重度の障害であり、医師の適切な治療やケアが必要です。妊娠中には超音波検査や血液検査などを通じてスピナビフィダの早期診断が可能であり、治療や管理の計画を立てる上で重要な役割を果たします。
治療には手術やリハビリテーション、症状管理などが含まれることがあります。
神経管閉鎖障害は、胎児の正常な発育に影響を与えるため、予防が重要です。
葉酸の摂取は、神経管閉鎖障害のリスクを低減するために推奨されています。
葉酸は胎児の神経管の正常な形成に関与し、閉鎖を助けることが知られています。
そのため、妊娠を計画している場合は、妊娠前から適切な葉酸の摂取を心掛けることが重要です。
葉酸の適正量は?
一般的な葉酸の摂取量は、成人においては1日あたり400マイクログラム(μg)から800マイクログラム(μg)です。
ただし、妊娠中や授乳中の女性にはより高い摂取量が推奨されています。
また、妊娠中の葉酸の適正量は、個人の健康状態や医師の指示によって異なります。
一般的な妊娠中の女性には、1日あたり400マイクログラム(μg)から800マイクログラム(μg)の葉酸を摂取することが推奨されています。
これは、神経管閉鎖障害のリスクを低減するために必要な量です。
妊娠前から葉酸を摂取することが推奨されているため、計画されている方は、妊娠前から適切な葉酸の摂取を心掛けましょう!
葉酸を豊富に含む食べ物
食品にも葉酸は含まれています!
もちろん、栄養はバランスよく摂ることがオススメですが、
食べられる範囲で意識してみてね!
1. 緑色野菜
- ほうれん草: 葉酸を豊富に含み、生でも加熱してもOK。
- ケール: 栄養価が高く、サラダでもスムージーでも!
- ブロッコリー: 茹でたり蒸したりして食べると、葉酸を効率よく摂取できます!
蒸す、電子レンジで時短調理もオススメ!
2. 果物
- オレンジ: 葉酸の他にもビタミンCが豊富で、ジュースにしても良!
- アボカド: サラダやディップに利用でき、栄養価が高い果物。
- バナナ: 手軽に食べられ、小腹が空いた時にも!
100%ジュースもいいね!
3. 豆類とナッツ類
- レンズ豆: サラダやスープに加えてお手軽に食べられる!
- ひよこ豆: スープやサラダにも合います!フランスの定番おつまみフムスにも!
- 黒豆: 炊き込みご飯やサラダに加えると栄養価が高まります。
- ピーナッツ: スナックや料理のトッピングとして手軽に摂取!
4. 穀物
- 全粒粉パン: 日常的に食べやすく、葉酸を摂取できます。
- オートミール: 朝食に適しており、果物と組み合わせると更に栄養価が高まります。
5. 動物性食品
- 鶏レバー: 非常に葉酸が豊富ですが、摂取量には注意が必要です。
- 卵黄: 毎日の食事に加えることで、手軽に葉酸を摂取できます。
- 牛レバー: 鶏レバー同様、葉酸を多く含みますが、摂取量に注意。
ここら辺は、妊娠中は少し注意が必要かもしれないですね。
6. その他
- 酵母エキス: スプレッドとして利用でき、葉酸を多く含みます。
- アスパラガス: 焼いたり蒸したりして食べると、葉酸を効果的に摂取できます。
7. サプリメント
- 葉酸サプリメント: 食事から十分な葉酸を摂取するのが難しい場合は、サプリメントの利用が推奨されます。妊娠前から妊娠中にかけての葉酸の補給に役立ちます。
食事にプラスで上手にとってね
摂取のポイント
葉酸だけでなく、他の栄養素もバランスよく摂取することが大切だよ
葉酸は水溶性ビタミンのため、茹でるより蒸す!
蒸した方が栄養素の損失を抑えることができるよ
葉酸は体内に蓄積されにくいので、毎日適量の摂取が重要!!
葉酸以外の大切な栄養素
バランスよくいろんな栄養素をとって、母も子も元気に過ごしましょう!
鉄
- 赤血球の生成: 妊娠中は血液量が増えるため、鉄が赤血球の生成に不可欠
- 貧血予防: 鉄不足は妊娠中の貧血を引き起こし、疲労や胎児の低体重などのリスクを増加
妊婦の推奨摂取量: 27 mg/日
鉄を含む食材はコチラ
- 赤身の肉: 牛肉、ラム
- 鶏肉や魚: 特にサーモンやイワシ
- 豆類: レンズ豆、ひよこ豆
- ほうれん草: 葉物野菜
- 全粒穀物: オートミール、キノア
- ナッツ: カシューナッツ、アーモンド
鉄の吸収を助けるため、ビタミンCが豊富な食材(オレンジ、イチゴ、パプリカ)と一緒に摂ると効果的だよ!
カルシウム
- 骨と歯の形成: 胎児の骨や歯の形成に必要。
- 筋肉機能と神経伝達: カルシウムは筋肉の収縮や神経の正常な機能にも関与しています。
母体の骨密度を維持するためにも重要!
妊婦推奨摂取量: 1000 mg/日
カルシウムを含む食材
- 乳製品: 牛乳、ヨーグルト、チーズ
- 葉物野菜: ケール、ブロッコリー
- 魚: 骨ごと食べられる小魚(イワシ、サバ)
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けるため、日光浴やビタミンDを含む食材(卵、サーモン)と一緒に摂るのがオススメ!
豆乳や、豆腐もオススメだよ⭐︎
タンパク質
- 胎児の成長: 組織の形成や成長、母体の筋肉と胎盤の発達に不可欠です。
- ホルモンの生成: ホルモンや酵素の生成にも関与します。
妊婦推奨摂取量: 71 g/日
蛋白質を含む食材
- 肉類: 牛肉、鶏肉、豚肉
- 魚: サーモン、ツナ、マグロ
- 豆類: ヒヨコ豆、レンズ豆、黒豆
- 乳製品: 牛乳、ヨーグルト、チーズ
- 卵: 全卵
- ナッツと種子: アーモンド、チアシード
食事の中心としてバランスよく摂取し、間食としてナッツや種子を利用するのも良いよ!
オメガ-3脂肪酸
- 脳の発達: DHA(ドコサヘキサエン酸)は胎児の脳や視覚の発達に寄与します。
- 炎症抑制: オメガ-3は炎症を抑える働きがあります。
妊婦推奨摂取量: 200-300 mgのDHA/日
オメガ-3脂肪酸を含む食材
- 魚: サーモン、マグロ、サバ
- ナッツ: クルミ
- 種子: チアシード、フラックスシード(亜麻仁の種)
- 植物油: 亜麻仁油、カノラ油
サプリメントとして摂取する場合は、純度が高く、重金属が含まれていないものを選ぶことが重要!
ビタミンD
- カルシウムの吸収: カルシウムの吸収を助け、骨の健康に寄与します。
- 免疫機能: 免疫機能の強化にも役立ちます。
妊婦推奨摂取量: 600 IU(15 mcg)/日
ビタミンDを含む食材
- 魚: サーモン、サバ、マグロ
- 乳製品: 強化乳
- 卵黄: 卵
- きのこ: 紫外線に当たったきのこ(しいたけ)
ビタミンDは皮膚が日光に当たることで生成されます。
日焼け止めを塗らずに10-15分の適度な日光浴が推奨されます。
ビタミンC
- 免疫機能の向上: 妊娠中の免疫機能をサポートし、感染症から母体と胎児を保護します。
- 鉄の吸収促進: 非ヘム鉄(植物性の鉄)の吸収を助け、鉄欠乏性貧血を防ぐのに役立ちます。
- 抗酸化作用: 活性酸素を除去し、細胞を酸化ストレスから保護します。
妊婦推奨摂取量: 85 mg/日
ビタミンCを含む食材
- 柑橘類: オレンジ、レモン、グレープフルーツ
- ベリー類: イチゴ、ブルーベリー、ラズベリー
- 緑黄色野菜: パプリカ、ブロッコリー、キャベツ
- その他の果物: キウイフルーツ、メロン、マンゴー、パパイヤ
ビタミンCは熱や光に弱く、調理によって損失しやすいため、できるだけ生で食べるか、軽く蒸す程度の調理にとどめましょう。
また、水溶性で体内に蓄積されないため、こまめに摂取することがオススメ!
ビタミンCは鉄の吸収を促進するため、鉄分が豊富な食材と一緒に摂ると効果的です!
しかも鉄の吸収を助けるだけでなく、免疫機能を強化し、組織修復にも役立つんですって!良いことづくし!
ヨウ素
- 甲状腺ホルモンの生成: 胎児の脳や神経系の発達に必要な甲状腺ホルモンの生成に関与します。
妊婦推奨摂取量: 220 mcg/日
ヨウ素を含む食材
- 海藻: わかめ、ひじき
- 乳製品: 牛乳、ヨーグルト
- 魚: タラ、ツナ
- 卵: 卵
ビタミンA
- 視力の発達: 胎児の視覚の発達に重要です。
- 免疫機能: 免疫機能の強化にも役立ちます。
妊婦推奨摂取量: 770 mcg/日
ビタミンAを含む食材
- 動物性食品: レバー、魚の肝油
- オレンジ色の野菜: にんじん、カボチャ、さつまいも
- 緑葉野菜: ほうれん草、ケール
- 果物: マンゴー、アプリコット
ビタミンAは視覚の発達や細胞の成長に重要ですが、過剰摂取は胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため、摂取量に注意が必要です。
たくさんご紹介しましたね。
これらの栄養素をバランスよく摂取することで、健康な妊娠をサポートし、胎児の健康な成長と発達を促進することができます。
ただし、栄養補給に関する具体的なアドバイスは医師や栄養士と相談することが重要です。
まとめ
葉酸は妊娠中の健康と胎児の発育に欠かせないビタミンです。
緑色野菜や果物、豆類、全粒粉の穀物、動物性食品などをバランスよく摂取することで、自然な形で葉酸を補うことができます。また、必要に応じてサプリメントを活用することも有効です。
適切な葉酸の摂取量については、医師や栄養士に相談することをお勧めします。
私も妊娠中、葉酸サプリについてお医者さんに相談しましたが
市販薬を20週まではとった方がオススメだよと言われました。
お医者さんによって考え方も違うかもしれませんが、
主治医と相談して楽しいマタニティライフを送ってくださいね⭐︎